【育てて実感レビュー】オールドローズ カーディナル・リシュリューの魅力|一季咲きの深紫花

ダマスク系

カーディナル・ド・リシュリューとベルロマンティカ、バリエガータボローニャ
カーディナル・ド・リシュリュー5月

カーディナル・リシュリューは、深みのある赤紫の花色とクラシカルなロゼット咲き、そしてダマスク系の濃厚な香りが魅力のオールドローズです。一季咲きではありますが、春に咲くその花はひときわ存在感があります。

◆ 特徴と魅力

カーディナル・ド・リシュリュー

ガリカ系のオールドローズで、一季咲きながら春に咲く花は格別。花色は濃い紫から赤紫、咲き進むにつれて青みがかり、退色しても魅力的です。花形はぎっしりと詰まったロゼット咲き。香りはダマスクにスパイスが混ざる中〜強香で、咲き始めから満開にかけて庭に漂います。

ロザリオン近影

投稿者:ロザリオン
縁側で庭の花を眺めるのが好き。いつの間にか、100本以上のバラが育ってます。

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◆ 栽培のポイント

カーディナルドリシュリュー開花中
開花中、新たなつぼみも次々と

一季咲きのオールドローズで、春に全力を注ぐタイプのバラです。花後は早めの剪定で樹形を整えるのがコツ。枝は細く、トゲも少ないため扱いやすいですが、やや横張り気味に広がるので、狭い場所では誘引や剪定でコンパクトに整えると◎。

うどん粉病には少し注意が必要ですが、風通しの良い場所で管理すれば病気の発生は抑えられます。花が咲くまではやや地味な株姿でも、咲いた瞬間にその魅力が一気に開花します。

◆ 開花と香り

夕日を浴びているところ
夕日を浴びているところ

開花期は春の一季咲きですが、花付きはとても良く、枝先に複数輪の房咲きになります。
香りは中〜強香のダマスク系。甘さとスパイスが混じった深みのある香りで、歴史を感じさせるオールドローズらしさが堪能できます。

◆ 花壇にも鉢にも合う

8号鉢植えのカーディナル・ド・リシュリュー
8号鉢植えのカーディナルドリシュリュー

樹高が高くなりすぎないので、鉢植えにも向いています。また、まとまりの良い樹形と花色が花壇の背景にぴったり。紫系の花を加えたい時や、香り重視で植栽を考える時におすすめの品種です。

◆ 品種データ

カーディナル・ド・リシュリューの花
カーディナル・ド・リシュリューの花

  • 系統:ガリカ系(オールドローズ)
  • 樹形:木立ち〜半つる性
  • 香り:中〜強香(ダマスク・スパイス)
  • 花色:濃い赤紫〜紫
  • 花形:ロゼット咲き(八重咲き)
  • 開花性:一季咲き(春のみ)
  • トゲ:ほぼ無し
  • 作出:19世紀前半、フランスまたはベルギー

◆ まとめ

カーディナルドリシュリュー満開中
満開中

「カーディナル・ド・リシュリュー」は、クラシカルで深みのある紫花と、整ったロゼット咲きが特徴のオールドローズ。香りも上品で、庭の一角に“歴史ある華やかさ”を添えてくれます。

一季咲きであることから、春の開花を楽しみにじっくり育てたい方に最適。バラ初心者よりは、中級者以上や歴史あるバラに惹かれる方におすすめです。アンティークな雰囲気のある庭に、ぜひ一株取り入れてみてください。

では今回はこの辺で。

ありがとうございました!


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