雪のように白くて、ふんわりと香るバラがあったら……そんな理想にぴったりのバラが「ブールドネージュ」です。
この記事では、実際に育てて感じた魅力や育て方のコツ、気をつけたいポイントをまとめました。
ブールドネージュとは?

- 作出:1867年 フランス(ラシャルム氏)
- 系統:ブルボンローズ(シュラブ〜半つる性)
- 花色:純白(赤みがかった蕾から変化)
- 花形:ロゼット咲き~カップ咲き(中輪)
- 香り:微〜中香(ダマスク+ティー)
- 花付き:房咲き(春〜初夏中心、返り咲きあり)
- 樹高:1.2〜2.5m(剪定で調整可能)

投稿者:ロザリオン
縁側で庭の花を眺めるのが好き。いつの間にか、100本以上のバラが育ってます。
Instagramでは育成の様子や開花リールも配信中♪👉 @rosalion_garden

魅力①:ふわっと開く雪玉のような白い花

「Boule de Neige」はフランス語で“雪の玉”。その名の通り、重なり合う花びらが真っ白なポンポンのように咲きます。
蕾はほんのり赤みを帯びていますが、開くにつれて純白に。中心に見える淡いグリーンアイも個性を引き立てます。

これはまさに“白バラの芸術品”!見てるだけで心が洗われます
魅力②:香りは微〜中香

これはまさに“白バラの芸術品”。見てるだけで心が洗われるよ
ダマスク+ティーの微〜中香。満開時は、庭で風が吹いた時にふっと香るのを感じると幸せな気持ちになります。
切り花にして室内に飾っても、やさしい香りがしばらく続きます。
魅力③:夏も元気!

細い枝にコロンとした花が1輪咲くタイプ。2〜3輪がまとまって房咲きする時はとても華やかになります。注意が必要なのは房咲きさせると、その後、その枝を主枝にする時に少し剪定にコツが必要になるので、早めに花芽を摘んで枝分かれを防ぐのもアリです。好きなように育てましょう。
春の一番花は特に迫力があり、白バラが好きな方にはたまらない光景です。
育て方のポイント

日当たりと風通し
日向〜半日陰でも育ちますが、日当たりと風通しの良い場所がベスト。病気予防にもつながります。
剪定と樹形の管理

基本はシュラブ〜半つる性。フェンスやアーチに誘引しても良いですし、剪定でコンパクトに仕立てて鉢栽培もできます。枝は直立に伸びるので、狭いスペースでも配置しやすいです。枝は細くて枝垂れやすいので、支柱で支えてあげて下さい。

びっくりしました!?つぼみは赤いんです!かわいいですよね。つぼみを見るのも楽しみなんです
肥料・水やり
春(芽出し)と秋(切り戻し後)に緩効性肥料と液肥を施しましょう。
水切れにはやや弱いので、特に夏は注意。
注意点と対策
うどん粉病・黒星病には注意が必要です。
梅雨〜秋は定期的な薬剤散布や剪定で風通しを良くしましょう。
また、樹高が2m以上になることもあるので、高さの確保はしてあげたほうがよく育ちます。枝が柔らかいので横幅は剪定したり、支柱に固定すればまとめるのは簡単です。小さく育てたい場合は剪定してあげてください。
夏も花を咲かせます。生長もするので、芽が出て伸びてきたなぁと感じたら、夏でも施肥してあげて下さい。その際、風通しの良さを確認して下さい。我が家では、南で日差しが強いところですが、家の角の風通しの良いところに配置しています。花を良く咲かせます。

白バラって清楚だけど、管理は意外とやること多いのよね

基本的には、どのバラも一緒だけど、手間をかけてあげるとそれにしっかり応えてくれる品種だね。オールドローズ全般がそうだね。
こんな人におすすめ!

- オールドローズの雰囲気が好き
- アーチやフェンスに使えるコンパクトに仕立てられるつるバラを探している
- 鉢でも地植えでも白バラを楽しみたい
まとめ:香り×美しさ×歴史を備えた白バラ

ブールドネージュは、まるで雪のように純白で時折感じる穏やかな香り。
1867年作出という長い歴史を持ちながら、今もなお多くのガーデナーに愛されるオールドローズです。
白バラを育てたいけれど、ただの“白”では物足りない。そんなあなたにぴったりの名花です。

では、今回はこの辺で。
ありがとうございました!
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