「まずは一鉢」育ててみたいな。
と思っている初心者の方に、我が家で育てているおすすめしたい品種をいくつかご紹介します。
バラは品種によって、春だけの一季咲きだったり、枝が何メートルも伸びるつる性だったり、病害虫に強い・弱いなどそれぞれ特徴があります。
つる性品種だと、大きく育ちすぎて持て余すかも知れませんし、病気や害虫に弱い品種だと、防除に手間がかかって面倒くさくなってしまうかも。
最初に育てる一鉢で、バラに対する印象が大きく変わってしまうので、
・鉢植えで育てられるコンパクト品種
をテーマにして、好きになってもらえるような品種を選びました。
投稿者:ロザリオン
縁側で庭の花を眺めるのが好き。いつの間にやら100本以上のバラが育ってます。
🔶グレーフィンディアナ
■品種情報
樹形 木立性
香り ダマスク系 中香
開花性 四季咲き
花径 大輪
樹高 1.5m
作出 2012年 ドイツ コルデス
■特徴
○病害虫にとても強い!
○香りもそこそこ有る
○花持ちが良く切り花にも向く
○ADR、ベルファスト芳香賞などを受賞
■管理のポイント
花形は美しく、花持ちも長く、病害虫にも強い。
どんな人のニーズにも答えやすいバランスの良い育てやすい赤バラ。
枝は上に真っ直ぐ伸びやすいので、場所を取らず育てやすい。
夏の間に良く伸びて1.5mくらいまで高くなります。うちでは、冬に60cm〜1mの高さに剪定して維持してます。
🔶コンフィチュール
■品種情報
樹形 木立性
香り ティ・フルーツ系 強香
開花性 四季咲き
花径 中輪
樹高 約1.0m
作出 2020年 日本 河本バラ園
■特徴
○アプリコット色の丸っこい花が可愛い!
○花付きが良く、花持ちも良い
○房咲きで切り花にも向く
■管理ポイント
アプリコット色の花が房で豪華に咲くのが魅力。
花形はコロコロと丸っこくて、可愛らしい。
可愛らしくて豪華なバラ。
つぼみのうちから玉ねぎを思わせるような丸っこい形をしています。ワクワクします。
以下の栽培記録も参考にして下さい。
🔶ベルロマンティカ
■品種情報
樹形 半つる性
香り ティ系 中香
開花性 四季咲き
花径 小中輪
樹高 1.5m
作出 2009年 フランス メイアン
■特徴
○ティ系の強い香りが最高!
○病害虫にとても強い
○早咲き
○ADR認証
■管理ポイント
我が家ではとにかく香りが良い。
「中香」表記だが、ほぼ強香。
強いティ系の香りを楽しみたいなら、強くおすすめ。
花数は普通ですが、春は他のバラより早めに咲きます。
細めの枝がまっすぐ長く伸びる。枝は柔らかく曲げやすいので、短く切ってしまうよりも1.5mぐらいで支柱や、オベリスク等に誘引すると面白いです。
🔶ガーデンオブローゼズ
■品種情報
樹形 木立性
香り ティ系 中香
開花性 四季咲き
花径 中輪
樹高 6、70cm
作出 2007年 ドイツ コルデス
■特徴
○病害虫にとても強い!
○花持ちがとても良い
○花色がアプリコットから白に変化する
○ゆっくり育つので管理しやすい
○花色は、オレンジから白色に変化する
○ADR認証、ローズペイザージュコンクールFL部門金賞受賞
■管理のポイント
花付きがとても良く、成長がゆっくりなので、コンパクトにまとまりやすいです。
総合的にバランスが良い。
早く大きく成長させたい時は、
最初の1、2年は適度につぼみを摘んで、花数を減らします。花を咲かせるために蓄えた養分を枝や幹に使い始めるので成長が活発になります。
🔶グリーンアイス
■品種情報
樹形 ミニバラ
香り ティ系 微香
開花性 四季咲き
花径 小輪
樹高 60cm
作出 1971年 アメリカ ラルフムーア
■特徴
○枝垂れ咲きが美しい!
ハンギングにもおすすめ。
○5,6号鉢で大丈夫。
○とにかくコンパクト
○花付きがとても良い
○花持ちがとても良い
■管理のポイント
細い枝がビョンビョン出るので、枝が混み合いやすい。株元の枯れ枝や廻りの雑草等を時々取り除いて風通し良くしてあげましょう。
枝は横に広がるように伸びて枝垂れた状態で咲く。個人的にそれが好き。
時折、白の花弁の一部分が紅く色づきます。冬は特に顕著です。
花持ちが良く、12月の暮れに咲いた花が1月中旬になっても散らずにきれいに咲いている。
以下の栽培記録も参考にして下さい。
🔶オリビアローズオースチン
■品種情報
樹形 半つる性
香り ダマスク系 中香
開花性 繰り返し咲き
花径 中輪
樹高 1.2m
作出 2014年 イギリス デビットオースチン
■特徴
○病害虫にとても強い!
○花持ちが良い
○トゲが少ない
○ゆっくり育つので管理しやすい
▲四季咲きではない(秋の開花はまちまち)
■管理のポイント
黒星病、うどんこ病にすこぶる強いので、
枝葉をきれいに維持しやすいです。
春の花付きはとても良いが、夏、秋は咲かないこともあります。
細い枝がよく出ますが混み合わない程度に残してます。剪定する高さはいつも7、80cmぐらいにしてます。
🔶ガブリエル
■品種情報
樹形 木立性
香り フルーツ系 強香
開花性 四季咲き
花径 中輪
樹高 1m
作出 2008年 日本 河本バラ園
■特徴
○花色、花形が最高!
○香りが良く強く香る
○花持ちが良い
○トゲが少ない
△ゆっくり育つので管理しやすいが、気長に育てたい人向き
△耐病性は普通
△暑さに弱い
■管理のポイント
とにかく花色と花形が最高に美しい。
外側は白のフリル。中心部に向かって藤色に咲く。
花付きは春はよく咲く。秋も咲いてくれるが、夏場は我が家では調子を崩しやすい。
7、8月は午前中だけ日の当たる場所に移動するか、2重鉢にする。また、雨ざらしにならないように、縁側かベランダ配置するのが良い。
調子が良いと秋もよく咲きます。
なので、移動が出来て、観察しやすいように鉢植えで管理がしてやるのがおすすめ。
よく観察して、少しの手間をかけてあげられるなら、初心者でも十分育てられます。
自宅の栽培記録も参考にしてくだい。
🔶ボレロ
■品種情報
樹形 木立性
香り ダマスク・フルーツ系 強香
開花性 四季咲き
花径 中大輪
樹高 1.0m
作出 2004年 フランス メイアン
■特徴
○香りがとても良く強く香る!
○花付きが良い、小さいうちからよく咲く
○ゆっくり育つので管理しやすい
○枝はあまり長く伸びない
■管理ポイント
濃厚な南国フルーツ系の香りの良さが特徴の白バラ。
ガーデンオブローゼズと同じで、花付きがとにかく良く、ゆっくり育つ系。株の成長を優先させたい時は、適度につぼみを摘んで、調整しましょう。
以下の栽培記録も参考にして下さい。
🔶イングリッドバーグマン
■品種情報
樹形 木立性
香り ティー系 微香
開花性 四季咲き
花径 大輪
樹高 約1.0m
作出 1983年 デンマーク ポールセン
■特徴
○花形が最高!
○花持ちが良く切り花にも向く
○2000年に殿堂入り
△耐病性は弱い
■管理のポイント
花形の美しさは眼を見張るほど。
これこれと思う。これぞバラ。という感じの
美しい花を咲かせます。
残念ながら、香りは微かに香る程度ですが、
花持ちも良く、切り花向き。
耐病性は強い方ではないので、風通しが良く、梅雨時は雨が当たらない場所に配置したい。
よく観察して、少しの手間をかけてあげられるなら、初心者でも十分育てられます。
1度は育てて欲しいバラ。
🔶ギィドゥモーパッサン
■品種情報
樹形 木立性
香り グリーン系 中香
開花性 四季咲き
花径 中輪
樹高 1.0m
作出 1995年 フランス メイアン
■特徴
○特徴のある青りんごの香り(グリーン系)
○春から冬(年末頃まで)よく咲く
○ゆっくり育つので、コンパクトにまとまりやすい
△黒星病に弱い
■管理のポイント
香りが特徴的なグリーン系。
青りんごのような香りと良く表現されています。花付きも花持ちも良い。春から12月頃までよく咲きます。高さは低めで、コンパクトにまとめやすい。黒星病に少し弱いので、梅雨時は雨が当たらない場所に避難させると、夏以降も調子良いです。
以下の栽培記録も参考にして下さい。
🔶スイートチャリオット
■品種情報
樹形 ミニバラ
香り スパイス系 中香
開花性 四季咲き
花径 小輪
樹高 50cm
作出 1984年 アメリカ ラルフムーア
■特徴
○ミニバラには珍しく良く香る!
○5,6号鉢で大丈夫
○とにかくコンパクト
○飾る場所色々
○花付きがとても良い
■管理のポイント
グリーンアイスと同じく、細い枝がビョンビョン出るので、枝が混み合いやすい。株元の枯れ枝や廻りの雑草等を時々取り除いて風通し良くしてあげましょう。枝は上に伸びやすい。
以下の栽培記録も参考にして下さい
🔶アイスバーグ
■品種情報
樹形 木立性
香り ティ系 中香
開花性 四季咲き
花径 中輪
樹高 1.5m
作出 1958年 ドイツ コルデス
■特徴
○半日陰でもよく育つ!
○強健、花付き、四季咲きと三拍子揃った
完成度が高いバラ
○花付きが良い、小さいうちからよく咲く
○花弁が薄いので、シミになりやすい
○殿堂入り ADR受賞など
■管理ポイント
1輪1輪美しいのですが、まとめて咲いた姿は圧巻なので、大きめの鉢でなるべく大きく育てたいです。
時折、白の花弁の一部分が紅く色づきます。冬は特に顕著です。
アイスバーグのつる品種もありますが、おすすめは、「つる」と記載の無い一般的な木立性のアイスバーグ。色もピンクやバーカンディなど豊富に種類があります。そこはお好みで。
以下の栽培記録も参考にして下さい
🔶レディエマハミルトン
■品種情報
樹形 木立性
香り フルーツ系 中香
開花性 四季咲き
花径 中輪
樹高 1.0m
作出 2005年 イギリス デビットオースチン
■特徴
○香りが良く強く香る!
○花付きが良い
○夏も冬も(12月まで)良く咲く
○枝は長く伸びすぎない
○フランスのナンテスの香りのコンテストでトップ賞、国際香りのバラコンクール銅賞
■管理のポイント
黒星病には普通にかかるが、枯れるほどにはひどくなったことはない。殺菌剤等で防除すると、美しい株姿を維持することも出来ます。
夏バテしやすいので、梅雨が明けたら、
西日が当たらない場所に移動するか、2重鉢にした方が良い。秋になったらまた日当たりが良い場所に戻します。
以下の栽培記録も参考にして下さい
🔶オデュッセイア
■品種情報
樹形 半つる性
香り ダマスク系 強香
開花性 四季咲き
花径 中大輪
樹高 1.5m
作出 2013年 日本 ロサオリエンティス
■特徴
○深い赤紫の花色、ウェーブのかかった花形が最高!
○香りが良く強く香る
○病害虫にそこそこ強い
○夏もきれいな形を維持して咲く。雨にも強い
○国際香りのバラコンクール銅賞受賞
■管理のポイント
鉢向きと紹介している中では、大きめに育つので、1,2年後にはひと回り大きな鉢(8〜10号)に植え替えてやった方が管理しやすいです。
枝が真っ直ぐ上に伸びやすいので、狭いスペースでも育てやすい。
伸びた枝を低いフェンス等に誘引しても良いし、冬に短め(50、60cm)に剪定しても、コンパクトな株姿を維持出来ましたので、それでも良いと思います。黒星病に少し弱いので、梅雨時は雨が当たらない場所に避難させると、夏以降も調子良いです。
以下の栽培記録も参考にして下さい
🔶インターナショナルヘラルドトリビューン
■特徴
樹形 木立性
香り ティ系 微香
開花性 四季咲き
花径 小中輪
樹高 1.5m
作出 1984年 イギリス ハークネス
■特徴
○トゲがとても少ない!
○ゆっくり育つので管理しやすい
○花付きがとても良く、房で沢山咲く
○散るのも早いが一斉に咲く姿は豪華。
○濃い赤紫色の花弁と鮮やかな黄色のシベが美しい
■管理のポイント
春と秋はつぼみがわんさか付いて、花が咲いては散り、咲いては散りを繰り返す。
細い枝がよく出ますが、そこにも花を沢山つけるので、混み合わない程度に残す。
ミニバラ以外はどのバラも2年ほど経つと8号〜10号サイズの鉢が理想ですが、それは大きくなってから、考えるとして、まずは6、7号鉢に植えて楽しめると思います。
今回は「鉢植え向きのバラ」紹介でした。
ありがとうございました!
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