◇挿し木(挿し芽)とは
切り取った枝を、発根させて増やすことです。
方法はいくつかありますが、
おすすめは「水挿し」です!
理由は「簡単お手軽」だからです
今回は、根が出るのが早く、イングリッシュガーデンにもピッタリの「サルビアネモローサ カラドンナ」を例にご紹介します。
さり気なく植えれば、バラの引き立て役にもなりますし、まとめて植えれば主役にもなります。
植えっぱなしで毎年咲く、非常に丈夫で美しい宿根草です。
投稿者:ロザリオン
縁側で庭の花を眺めるのが好き。いつの間にやら100本以上のバラが育ってます。
今回は、「サルビアネモローサ」のボリュームがやや物足りないので、増やしてみます。
濃い紫色の花は、オレンジ色のバラの花のそばで咲かせると良く合います。
◇「水挿し」がおすすめの理由
切り花感覚で気軽に出来ます。
水を入れた瓶に切った枝を挿しておき、根が出るのを待つだけ。簡単です。
この方法だと、切った枝を何本も空き瓶に挿しておけます。
そして、瓶を覗いて、根が出た枝だけ植え付ければいいので、用意するポットも最小限で済みます。
◇「水挿し」(挿し木)の時期
気温は、20℃〜25℃ぐらい。
初夏から秋の間が適しています。
◇「水挿し」のやり方
まずは簡単に流れをまとめました。
「水挿し」のやり方
- 枝を切る
- 水を入れた空き瓶に枝を挿す
- 根が出るまで待つ
- 根が出てきたらポットに植え付ける
1.枝を切る
まずは「挿し穂」にする枝を用意します。
用意した枝を切り分けて、「挿し穂」にします。枝の長さは10cmぐらいが適当。切り方は、切り口の断面を広くして、水を吸い上げやすいよう斜めに切る。葉は数枚残します。
6等分になりました。葉っぱは多く残すと、水の蒸散量が増えて枯れてしまいますので、1、2枚に減らします。
「挿し穂」が出来ましたので、瓶に水を入れて挿します。
2.水を入れた瓶に「挿し穂」を挿す
6等分した挿し穂のうち、根を出すのは、恐らく半分くらいです。
根が出るより先に枝先が育って伸びてしまい、しおれて枯れてしまうものや、ただそのまま茶色くなって枯れてしまうものもあります。
後は、根が出るまで待つだけです。
水が減っていないか時々様子を見て、たまに水を換えてあげて下さい。
3.根が出るまで待つ(期間は?)
空き瓶に枝を挿してから、根が出るまでの期間は季節によって違います。
春や秋であれば、サルビアは2週間程度で根が出てきます。
真っ白の根が出てきました!
ワクワクしながら待って、根が出てきた時は、何度やっても楽しいです。
4.ポットに植え付ける
根が出てきたら、清潔な無肥料の培養土を入れたポットに植え付ける。
今回は赤玉土と、水はけを良くするためにパーライトを、9対1の割合で混ぜたものを使いました。
このとき、「水挿し」で出た根は非常にもろいので、そっと植え付けて下さい。
根は少し引っ張るだけで切れてしまうことがあります。
慎重に植え付けましょう。
根が土に馴染むまでは、鉢の受け皿に水を溜めて土が常に水を吸っている状態で管理します。※下の画像はプラスチックの空きパックを使用
順調に成長すると、1週間ほどでポットの底から根がとびだしてきます。
そうしたら、また一回り大きな鉢に鉢替えて下さい。この時からは受け皿に水を溜める必要はありません。
立派な苗に育ちました!
結果、6等分した「挿し穂」のうち、4本発根に成功しました。
ぜひ試してみてください。
今回はサルビアネモローサカラドンナの紹介と「水挿し」のやり方でした。
◇サルビアネモローサと相性バツグンの草花
サルビアネモローサは、濃い紫で、大きく主張しませんし、後方に配置すると、前方の花が非常に映えます。
バラとの相性はバツグンです!
○オレンジ系のバラ「レディエマハミルトン」
自分的には、クリアオレンジの花色とアンティーク感の枝葉を持つ「レディエマハミルトン」との組み合わせが、1番のお気に入りです。
以下の記事も参考にして下さい。
○カーペット上に拡がる「アキレア」
育てた挿し木は、小さな花がカーペット状に拡がる「アキレアピーチセダクション」とコラボさせてみました。ピーチセダクションの背丈が50cm、サルビアネモローサが80cmくらいなので、後景に配置すると、庭に立体感が生まれます。
「アキレアピーチセダクション」は、咲き始めは、ピンク色徐々に黄色に変化していきます。
※2023年6月現在で、そのピーチセダクション、現在ネットに出回ってないみたいです。大型のガーデニングショップになら、もしかしたらあるかも知れません。
その他の品種でも、小型のピンク系のアキレアなら、よく合うと思います。
大型のアキレアは、3尺バーベナとは合いますが、サルビアネモローサ(草丈80cm)とは、同じ背丈になってしまうので、草丈40、50cmの品種がおすすめです。
では今回はこの辺で。ありがとうございました!
コメント