
「苔のような枝に、香るピンクの花が咲く不思議なバラ」
そんな魅力を持ったオールドローズが「サレ(Salet)」です。
この記事では、実際に育てて感じた魅力や育て方のポイント、注意点などを詳しくご紹介します。
サレとは?基本データ

- 作出:1854年(フランス・F.ラシャルム)
- 系統:モスローズ(オールドローズ系)
- 花色:濃いピンク〜ローズピンク
- 花形:カップ咲き〜クォーターロゼット(中輪)
- 香り:中〜強香(甘いローズ香)
- 樹高:90〜150cm(やや横張り)
- 開花:春中心、返り咲きあり(房咲き)

投稿者:ロザリオン
縁側で庭の花を眺めるのが好き。いつの間にか、100本以上のバラが育ってます。
Instagramでは育成の様子や開花リールも配信中♪👉 @rosalion_garden

魅力①:枝の“苔”とピンクの花の組み合わせ

サレ最大の特徴は、ガクや茎に密生する“苔(モス)”のようなトゲ。
湿った朝などに香ることもあり、葉や枝まで楽しめる珍しい品種です。
咲く花はクラシカルなピンクの中輪。房咲きで春の開花時期にはとても華やかになります。

枝からつぼみまで苔のような質感の毛のようなもので覆われています。オールドローズの中でも個性派です。
魅力②:甘い香りがふわっと広がる

中〜強香の甘いローズ香。庭に出るたびにふわっと香りが漂い、癒しの空間を作ってくれます。
切り花にしても香りがしっかり残るので、室内でも楽しめます。
魅力③:房咲きで見応えあり

春の一番花は、3〜5輪ほどの房咲きで一気に咲き誇ります。
一輪ずつの表情も豊かで、アンティーク調の雰囲気を楽しめます。
秋に返り咲くこともありますが、春が主力です。
育て方のポイント

日当たりと風通しを確保
黒星病・うどん粉病にやや弱いため、日向+風通しの良い環境が必須です。
枝葉が混み合いやすいので、春〜初夏の剪定が効果的。
施肥と水やり
春・秋に緩効性肥料と液肥を組み合わせて与えると花付きが良くなります。
乾きすぎは避けつつ、過湿にも注意して水やりを。

モスローズって枝まで香るんだよね〜。水切れするとちょっとしょんぼりするの
剪定で美しい樹形に

春の花後に軽く剪定して、株の通気性と花芽更新を促すと◎。
冬は古枝の整理を行い、春の花芽に備えましょう。
注意点と対策
黒星病・うどん粉病には注意。
週1回の薬剤散布や、密集枝の剪定を心がけると病気を防げます。
また、枝がやや横張りに育つため、周囲の植物との距離を意識して植えましょう。
サレはこんな人におすすめ

- クラシカルなピンクのオールドローズが好き
- 和のテイストを求めている
- 香りの強いバラを育てたい
- 房咲きで見応えのあるバラを探している
- モスローズ(苔バラ)に興味がある
まとめ:香りと個性が光る苔バラ

1854年作出のオールドローズ「サレ(Salet)」は、苔のような枝と甘い香り、そして房咲きの美しさを兼ね備えた歴史ある品種。
病気対策と剪定を意識すれば、毎年春に素晴らしい香りと花姿を見せてくれます。
オールドローズや個性派バラを育てたい方におすすめです。

育て始めると手放せなくなる魅力のある品種です

では今回はこの辺で。
ありがとうございました!
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