育てやすいサーモンピンクのバラ 「ポールボキューズ」香り・育て方レビュー

バラ

◇「ポールボキューズ」

品種名はフランス料理界の巨匠のお名前が付けられています。

ポールボキューズの花
「ポールボキューズ」の花


■品種情報

  • 樹形  半つる性
  • 香り  中香
  • 花形  ロゼット咲き
  • 開花性 繰り返し咲き
  • 植え方 鉢植え、地植えに向く
  • 樹高  1.2m〜1.5m
  • 作出  1997年 フランス ギヨー

ロザリオン近影

投稿者:ロザリオン
縁側で庭の花を眺めるのが好き。いつの間にやら100本以上のバラが育ってます。

詳細プロフィール


◇選んだきっかけ

このバラを作出したのは世界で最も古いバラのナーセリー「ギヨー」です。

サーモンピンクのつぼみはワインレッドの花枝との対比が美しく、園芸店で一目惚れして購入しました。

店頭には「ギヨー」のバラが何品種か並んでいて、白バラの「フレデリックダール」は花を咲かせていました。香りを確かめたら、ものすごい強香!

ものすごく迷いました。まだつぼみだったので、実際の花は確認出来ませんでしたが、つぼみと枝の色合いが特に気に入って「ポールボキューズ」を選びました。

ロザリオン
ロザリオン

衝動買いでした


◇感想

ピンク〜オレンジのグラデーションが生み出す立体感が素晴らしい

ポールボキューズ5月
5月下旬

花色は一言では言い表しづらいですが、ピンクからオレンジのグラデーションになります。その色合いが花に立体感と深みを生み出し、非常に美しく、花びらの先端が少し尖っているので、気品が感じられます。

ロザリオン
ロザリオン

自己アピールがすごい

面白いのは、ピンクの花を咲かせることもあれば、オレンジが強調された花を咲かせることもあるので、花色の移り変わりを楽しめます。

ポールボキューズ開花
オレンジ色(サーモンピンク)に咲いた


花束のように咲き、花持ちが良い

太い枝が出やすく、一本の枝に房咲きになるので、 花束のように咲きます。 その上、花持ちが良いので切り花に向いています。

つぼみは房で付くことが多いです。

房で付いたつぼみ
房で付いたつぼみ

ロザリオン
ロザリオン

ワインレッド色の花枝も「ポールボキューズ」の魅力です。

出始めの若い芽や枝は多くの品種が赤色をしていますが、開花まで枝がワインレッド色なのが特徴です。

ロザリオン
ロザリオン

赤色の正体は「アントシアニン」という成分が若い枝葉を環境の変化から、守っているかららしいですよ。

同じくギヨー作出の「ソニアリキエル」もその特徴が顕著です。

少しつぼみを摘んで、花の大きさを調整してもいいですが、私は花束のように咲かせるほうが好きです。

花束のように咲く
ポールボキューズの房咲き

もんじ
もんじ

最初に咲いた花が散ってないよ!

ロザリオン
ロザリオン

花持ちが良い品種は、次のつぼみが花開くまで散らずに待っててくれるので、花束のように咲き揃います。


香りは中香

ラベルには、強香となっているので、環境にもよるかもしれません。

ポールボキューズラベル
星3は「強香」を表す

我が家のポールは微香と中香の間です。花が房咲きになると香ってきます。


◇育て方

樹勢が良いから育てやすい

枝がよく伸びますし、株元からの枝(ベーサルシュート)も出やすいので、育てやすいです。初心者にもおすすめ出来ます。

真っ赤なシュート
ポールボキューズの株元

地植えして最初の春(2022年)は、株元から立派な枝が3本出ました。

もみ
もみ

枝が真っ赤!キレイね

ロザリオン
ロザリオン

花を咲かせ枝が固くなるにつれて、一般的な緑色に変わります。

ポールボキューズの株元(枝緑)

トゲは普通です。それなりにしっかりしてるので、手入れの際は、革手袋着用ですね。

春に大苗で購入し、1年間は鉢植えで育てました。花付きが良く花枝も30cm程なので、コンパクトな仕立てもききます。

ただ、樹勢が良く太い枝がよく伸びるので、翌年の冬に地植えしてフェンスに誘引してみました。鉢植えで育てる場合は、大きめの鉢でフェンスやトレリスに誘引したほうが、本種の魅力が発揮できるのでおすすめです。

鉢植え時
鉢植え時


病気について

我が家では、うどんこ病、黒星病ともにかかっていないです。病気に強いです。殺菌剤は、春の芽出しの時期と、梅雨前に行っています。

ロザリオン
ロザリオン

無農薬でも行けるかもしれません。来年、勇気があったら試してみようと考えています。


◇「ポールボキューズ」まとめ

メリット

  1. 花色、花形が美しい
  2. 花持ちが良い
  3. 花束のように房咲きする
  4. 樹勢が良く育てやすい
  5. 病気に強い
  6. 初心者にもおすすめ

■デメリット

  1. 特に無し

ロザリオン
ロザリオン

デメリットが見当たらないです。

すごい!


◇選ぶのに迷った品種を比較

世界で最も古いバラのナーセリー「ギヨー」の中で、 惹かれた品種3選をご紹介します。

3選と言わず、気になる品種はまだまだあったのですが、 「ラデュレ」とか、「プリP.J.ルドゥーテ」とか、「エリアーヌ・ジレ」とかetc、、、切りがないので、 ここまで絞りました。

選ぶのに迷った品種3選

  1. フレデリックダール
  2. ソニアリキエル
  3. ラフランス


1.「フレデリックダール」

木立性の白バラ。園芸店で咲いていた花が超強香でした!

これで決まりかなと思いましたが、白バラはうちに結構あるので、ラベルのサーモンピンクの花色が気に入って、今回は「ポールボキューズ」に決めました。


2.「ソニアリキエル」

「ポールボキューズ」よりもソフトピンクで中心部が琥珀色。半つる性。ラベル表示の芳香性は強香。

こちらは、その後我が家に迎え、ポールボキューズの隣に地植えしてます。我が家でも超強香!です。


3.「ラフランス」

モダンローズの第1号と言われている程のバラなので、ギヨーのバラを知るには、外せない品種でしょうね。育ててみたい品種ではあるのですが、ハイブリッドティーのピンク系は、結構うちに何品種かあるので、今のところは未購入です。


今回は、ギヨーの自信作「ポールボキューズ」の紹介でした。

樹勢が良く病気にも強いので、初心者の方にもおすすめです。

花色はピンク系のバラでも、ソフトピンク、ローズピンク、ラベンダーピンクと様々ですが、本種はサーモンピンク。ピンクはもちろん黄・オレンジ系の花とも合わせやすいですよ。

今回はこの辺で。ありがとうございました!

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