🔶去年の病気も冬越ししている
我が家の地域では、3月の中旬頃から、
天気が良い日はポカポカと暖かくなり、
バラは春が来るのを感じ取ります。
芽が大きく膨らんで来たら、
バラが冬の休眠から目覚める合図です。
ただ同じく去年悪さをした病原菌達もまた枝葉や土等で休眠しており、バラと同じように活動を始めるべく今か今かと春を待っています。
冬の剪定時に葉を全て取るのは、その病原菌をあらかじめ除去しておくためでもあります。
と言うことで、この時期に消毒して、
病気を「リセッシュ」してしまいましょう!
リセッシュってどういう意味?
「消毒するぞ!」という意気込みです。
投稿者:ロザリオン
縁側で庭の花を眺めるのが好き。いつの間にやら100本以上のバラが育ってます。
🔶消毒に使う薬剤の種類
大きく分けて、スプレー剤と、自分で水に溶かして使う希釈剤があり、育てているバラが2、3本なら買ってすぐ使える「スプレータイプ」がお手軽だと思います。
うちは、バラの本数が多いので、希釈するタイプの「オーソサイド水和剤」という殺菌剤を使います。
希釈する手間がかかりますが、市販のスプレータイプよりも経済的です。
※50g入りなら、800倍希釈で約40リットル分作れる計算になります。
また、他の薬剤を一緒に混ぜる場合も自分で使う製品を選べるのが利点です。
🔶「オーソサイド」とは
「オーソサイド水和剤」というパウダー状の製品です。水に溶かしてスプレーします。
黒星病もうどんこ病も糸状菌の1種です。
春の時期に病気になると、花に影響が出るので、再発を抑えておきたいですよね。
バラにはどんな病気が越冬してるの?
それは黒星病とか色々です
アバウトね
バラ以外にも、果樹、野菜、種にも広く使われている便利薬なのです
アバウトな人にもピッタリね
🔶特に鉢植えバラを対象に
もちろん、全てのバラに使えますが、
地植えの大きくなった成木、フェンスや壁面に誘引したつるバラも含めてしまうと、大仕事になってしまうので、彼らには申し訳ないけど、使用対象から外してます。
成木は枝葉の量が多いので、多少病気にかかっても、さほどこたえませんし。我が家では元気に咲いてくれてます。
なので、使用対象は将来ある若苗たち。
ストレス無く育ってもらうために行ってます。主に鉢植えバラです。
特に庭に迎えて間もない「新苗」「大苗」は、消毒しておいたほうがいいです。
🔶「オーソサイド」の使い方
使用前に製品のラベルや説明書に表記されている内容は、必ず一読して正しく使いましょう。
注意事項、濃度、使用頻度など詳細に記載されています。
◆注意点
大まかな注意点としては、以下の4点です。
・使用時は手袋、保護メガネ、マスクを着用
・日差しが強い日中の使用は避ける
・2度がけしない
・連続して同じ薬を使わない。
※菌に耐性が出来てしまい効果が落ちる。他の薬剤とローテーションして使用するのがオススメ。
・希釈したら保存が利かないので使い切る
◆用意するもの
・オーソサイド水和剤
・スプレーボトル(1Lか500ml)
・混ぜる用の容器(目盛り付きが便利)
・水
・アビオンE、ダインなど展着剤(無ければ食器用の中性洗剤が代用出来ます)
・ピペット、計量スプーン、電子秤など
◆希釈の仕方
■1L分を作ってみます
※500ml分作る場合は、混ぜる量を半分にしてください。
①混ぜる用の容器に少し水を入れて、展着剤を先に混ぜます。
私の使っている「アビオンE」は1000倍希釈なので、ピペットで1ml入れます。
中性洗剤で代用するなら1,2滴垂らします。
※洗剤で代用する場合は、漂白剤や強力な化学薬品が含まれていない中性洗剤や純粋な石けんを使ってください。
②ボトルを振ってシャカシャカ混ぜます
③オーソサイドを投入します
パッケージに表記されてますが、
黒星病を対象にして、濃度は800倍にしました。
オーソサイド粉末1.25gを水1Lに混ぜれば濃度800倍。
秤を使うのがベストですが、私は計量スプーンで量ってます。
小さじ1/4スプーンでちょうど1.25グラム。
粉末状のものをスプーンで量ってるので若干誤差は出ると思います(少なめになる)。
0.01グラム単位で量れる電子秤があると便利ですね。
④水を1Lまで入れます
⑤シャカシャカ振って出来上がり
展着剤を先に入れるのがミソです。
その方がまんべんなく混ざるらしいです。
展着剤は、吹き付けた時に枝葉に均一に付着しやすくしたり、浸透しやすくします。
効果が上がるので、入れたほうがいいです。
◆スプレーの仕方
芽の廻りだけでなく、全体的にまんべんなくスプレーしましょう。
鉢土の表面にも吹き付けてます。
葉っぱが残っていれば、葉裏にもしっかり吹き付けましょう。
🔶使用頻度について
オーソサイドは、春はこの1回だけやってます。
その後5月一杯までは他の殺菌剤を半月ペースでローテーションしてます。
あとは夏の暑い時期でも薬害が出にくいので、9月頃にも使ってます。
薬剤によっては、暑い時期や日差しが強い時に使うと、葉っぱが変色するなどの薬害が出やすいです。様子を見ながら使いましょう。
🔶薬害が出た場合
薬剤散布後、葉が黒く変色してしまったら、
薬害の可能性があります。
製品に表記されている説明を読んで正しく使えてるか確認しましょう。
主に薬害が出るケースは以下の4点です。
・日差しが強い時に散布した
・希釈量を間違えた(濃い過ぎなど)
・2度がけした
・薬とバラの相性が悪い
我が家では「オーソサイド」の使用後に薬害を確認した事は今まで無いですが、バラとの相性もあるので、特定の品種にひどく出る場合は、薬剤の使用を止めるか別の製品を試してみましょう。
🔶まとめ
春の新芽の殺菌についてご紹介しました。
簡単にまとめると、
目的は、バラの枝葉や周囲の土で越冬していた病原菌を消毒して、春の黒星病などの病気の発生を防ぎます。
消毒には「オーソサイド」という希釈タイプの殺菌剤を使いました。
育てているバラの本数が少ない場合は、別製品でスプレータイプの殺菌剤を使うのがお手軽です。
使用するバラは、昨年迎えた「新苗」「大苗」と、主に鉢植えのバラです。
薬害が出るようなら、正しく使えてるか製品に表記されている説明を再度チェック。
特定のバラにだけ出るなら、そのバラには使用を中止するか他の薬剤を使用します。
という感じで、今回は芽出し時期の消毒についてご紹介しました。
ありがとうございました。
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