秋の「ナエマ」です。
現在の高さは、フェンスが1.5mなので、地上から3mほどの高さ。ブッシュ仕立てにしているので、枝がグングン上に伸びます。
今回は、春の開花に向けてブッシュ仕立てにしている「ナエマ」を冬剪定したいと思います。
冬は毎年、1mほどにバッサリと剪定します。
秋のつぼみは真っ赤に色付き、春とは少し違った趣きです。
若干花数は減りますが、気温が低いせいか、花持ちがとても良くなります。
12月に入ると、徐々に花が少なくなり、下部の枝が赤褐色にり、葉が落ちてきます。
つぼみは残りますが、気温が下がるとともに花は開かなくなります。
いよいよ剪定時期です。
剪定にかかる時間はだいたい切るのに30分、切った枝と葉っぱ拾いに10分くらいです。
投稿者:ロザリオン
縁側で庭の花を眺めるのが好き。いつの間にやら100本以上のバラが育ってます。
◇ブッシュ仕立てとは
ブッシュ仕立ては、枝を曲げたりせずに、自然に伸ばす仕立て方です。
ナエマはつるバラですが、太いシュート(メインの枝)の発生が旺盛で、上に高く伸びても自立します。
ハイブリッドティーなどの木立性(ブッシュタイプ)バラのようにも育てられます。
◇つる性バラのブッシュ仕立てする魅力とは?
「ナエマ」に限っての話ではないですが、つる性のバラをあえてブッシュ仕立てにすると、木立性(ブッシュタイプ)バラとはまた違った特徴、株姿、咲き姿が楽しめます。
■ブッシュ仕立て3つの魅力
- お手入れ簡単!伸びた分を切るだけ!
- バラにストレスがかからない
- 咲き姿が美しい
①お手入れ簡単!伸びた分を切るだけ!
「ナエマ」のように、枝が太く自立するタイプはブッシュ仕立てに向いています。
フェンスや、壁面などに誘引するのも楽しいですが、枝が太くて堅い品種だと、曲げて目的の位置に固定するのに苦労することも。
ブッシュ仕立ては、基本、伸びた分の枝をお好みの高さに短くするだけなので、管理が楽です。
②バラにストレスがかからない
枝を曲げず、自然に伸ばすので、バラがストレス無くのびのび育ちます。
③咲き姿が美しい
上に向かって伸びたしっかりした枝は、
てっぺんで立派な花を咲かせます。
品種にもよりますが、「ナエマ」は房咲きになります。
木が大きくなって、メインの枝が増えてくると、花の絨毯のようです。
本当にキレイです。
◇冬剪定は必要なの?
自分好みのサイズに木を調整するために行います。
庭にスペースがあれば、のびのび育てるのに越したことないので、実施しなくてもOKです。
冬はバラの休眠期になり、枝の剪定や、根元を掘り起こして傷んだ根を切って整理しても、バラがストレスを感じにくいので剪定するには良い時期です。
悩ましいぐらいに元気。
元気が良くてなによりなのですが、
目線の高さで花を鑑賞したいので、
我が家は「夏」と「冬」の年2回剪定が必要です。
夏剪定は、以下を参考にしてください。
◯剪定の目的
品種や、仕立て方によって様々ですが、剪定目的をまとめました。
※我が家の「ナエマ」の場合
■剪定目的
- 春に目線の高さで花を鑑賞したい
- 病害虫予防のため、風通しを良くしたい
- フェンスから枝が飛び出して、ご近所の迷惑にならないよう維持したい
まとめると、伸びた枝を短くして、混み合った枝を間引くです。
◇剪定方法
それでは剪定です。
高さは約1mで切ります。
春にそこから花枝(ステム)が7、80cmほど伸びて、2m超えない程度の高さで花が咲きます。
ちょうど、花がフェンスから顔を出す高さです。
ここは好みなので、フェンス内に収めたいなら、50cmでも良いと思います。
◯準備するもの
手をトゲで傷つけないための「ガーデングローブ」、枝を切る「剪定バサミ」、切った枝を処分する「ゴミ袋」。
の3つは必要です。
必須ではないですが「剪定用ノコギリ」と「癒合剤」もあったほうが後々役に立ちます。
ナエマの太い枝は固くて、剪定バサミでも切るのが大変なのでノコギリを使うと楽です。また、癒合剤は、枝の切り口の保護に使います。
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剪定バサミの手入れの仕方は以下の記事も参考にして下さい。
◯剪定箇所に見当をつける
準備が整ったら、葉を全て取り除き、ざっくり上の方の枝を切ります。
葉っぱがなくなると、株全体の状態が見えてくるので、剪定する高さと、不要な枝のおおよその見当をつけます。
見やすくなったところで、切りたい枝を確認します。
株元から枝をたどって行くと、失敗が少ないです。
どこを切ればいいのかいつも悩みます。どれも良い枝ばかりに見えてくる。
見当が付いたら、あとは思い切って行こうよ
良い枝を優先して残し、不要な枝は思い切って切ります。
判断ポイントを3つに絞りました。
■不要な枝の判断ポイント3つ
- 枯れた枝
- 日が当たりそうもない枝
- 枝が交差して混みあっている箇所
不要な枝の例①
日が当たりづらいと思う枝を赤線の位置(枝元)から切りました。
奥の枝たちの中に突っ込んでいたのと、内側に入り込んでました。と思います。
不要な枝の例②
1本の枝から3本脇枝が出ています。
一番細くて、内側から伸びている枝を枝元から切りました。
不要な枝の例③
日当たりが悪かったのか、養分が足らなかったのか、途中で成長が止まってしまった枝(赤点線)です。
脇から枝が出ていますが、すぐ右に太い枝が出ているので、日が当たらないと考えて枝元から切りました。
不要な枝の例④
横に伸びて他の枝の邪魔になっていたり、細い枝がフェンス周辺で混み合っていましたので、赤線の箇所で切りました。
切った枝はどれもしっかりした枝だったので、もったいないんですが、
春になって、他の枝から葉が沢山出てくると、結局、日が当たらずあまり成長しない枝です。
全体的に見て、今回は不要と考えました。
株の中がスッキリしました。
◯残した枝の高さを揃えます
ある程度、不要な枝を間引いたら、残すべき枝の高さを短くします。
赤点線の箇所が芽です。フェンス側は枝があるので、フェンスの反対を向いている芽の上で切りました。
剪定するときは、芽の位置を確認して、良い芽の5mmぐらい上を切ります。
目的の高さピッタリに良い芽があるとは限らないので、ある程度高さは前後してしまいます。
バラや多くの植物には、頂芽優勢という性質があり、枝の高いところに養分が集まり、そこに付いてる芽から枝葉が伸びます。
良い芽のすぐ上を切るのは、そこから枝が伸びてくると予想。
◯フェンス側の枝は内芽で切る
フェンスの隙間から、道路側に枝を飛び出させたくないので、フェンス側の枝は内芽(フェンスと反対を向く)で切りました。
トントン拍子にうまく行かないもので、内芽で切れない枝も。
ちょうど切りたい高さの芽がフェンスの外を向いてます。
このまま芽が伸びると、フェンスの外に枝が飛び出しそうな感じです。
かと言って、もっと下の方で切ると、日当たりが悪くなりそうな場所です。
枝を少し左に持っていって、麻ひもでフェンスに固定して対策しました。
これで、フェンスに沿って内側に伸びていってくれるかなと思います。
◯切り口に癒合剤を塗ります
一応、切り口に殺菌癒合剤を塗布しました。
必須ではないですが。
この「トップジンMペースト」は、以前、一季咲きのつるバラ「スパニッシュビューティー」がカミキリムシに酷くかじられた時に大活躍しました。
何かというと使ってしまいます。手放せません。
冬剪定完了です。サッパリしました。
あとは春を待つだけですね
もっと切れるんじゃない?
洗濯物にトゲが引っ掛からないかしら?
私にしては切った方。
今年はこれで様子見お願いします。
◇冬剪定の目的と剪定内容まとめ
【冬剪定の目的】
①フェンスから顔を出すように咲かせたい(フェンスの高さ1.5m)
②病害虫予防のため、風通しを良くしたい
③フェンスの隙間から枝を飛び出させたくない
【ナエマの枝の伸び方】
春に花枝(ステム)が70cm〜80cm真上に伸びる
【剪定内容】
①地面から1m前後の高さで剪定した
フェンスから20cm〜30cm花が顔をを出すように
②不要な枝(枯れ枝、日当たりが悪い、混みあっている枝)を切った
③枝の飛び出しを防ぐため、内芽(フェンスの反対向き)で切った
以上、ブッシュ仕立て「ナエマ」の冬剪定でした。
今年の春も、1面のソフトピンクの花と、漂う香りを想像すると、今からもう楽しみです。
ブッシュ仕立てに向く品種
「ナエマ」と似た特徴を持つ、つるバラであれば、ブッシュ仕立てはおすすめです。
【ナエマの特徴】
・太い枝(シュート)の発生が旺盛
・枝が真上に伸びる、横に拡がりにくい
・高く伸びても自立する
・太い枝(ペンほどの太さ)ほど良い花を付ける
・樹勢が良く、枝がぐんぐん伸びるので、
切りすぎて失敗しても立ち直りが早い
今回はこの辺で。
ありがとうございました!
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