クリスマスローズは、冬から春にかけて花を咲かせます。
庭が寂しくなる寒い時期に彩りを与えてくれる貴重な存在になってます。
縁側に座って庭を眺めていると、クリスマスローズの深い緑色の葉茎の間から黄緑色の若い葉茎が伸びてきてるのを見つけて、去年咲いた花を思い出します。
「そろそろ、植え替えするか」と思い立つのが、大体いつも肌寒く感じるようになる10月頃です。
今回は、鉢植えのクリスマスローズを植え替えたので、植え替え時期、準備するもの、植え替え方、その後の肥料あげについて順にご紹介します。
投稿者:ロザリオン
縁側で庭の花を眺めるのが好き。いつの間にやら100本以上のバラが育ってます。
植え替えは必要?
鉢植えのクリスマスローズは、成長するにつれ、鉢の中の根も伸びて詰まってきますので、それに合わせて、大きな鉢に植え替えてやる必要があります。
以下のような、根にストレスがかかっている徴候が見られたら、植え替えを検討しましょう。
- 鉢底から根がはみ出してきた
- 葉が増えてきて、鉢が小さく感じる
- 水あげした時に鉢底から水が流れだすのが遅くなった
- 下葉が黄色くなる
植え替えの時期
植え替えに適した時期は、活動が活発になる10月〜3月頃です。
なので、いつも花が咲き始める前の10月中旬頃には植え替えを始めてます。
早めの品種で12月頃から、遅い品種で3月頃から咲き始めます。そして5月頃まで何かしらの品種が庭で咲いています。
毎年、早咲きの品種から植え替え始め、遅くとも11月中には終わらせるようにしてます。
準備するもの
■準備するもの
- 植木鉢(深鉢がおすすめ)
- クリスマスローズ用の土か、赤玉土、軽石(川砂)、腐葉土などを混ぜたもの
- 土を混ぜる場合は、たらいやバケツなど
- スコップ
- ジョーロ
- クマデ、マイナスドライバーなど。※根鉢をほぐすのに使用
- ハサミ
- 油かすなど緩効性の固形肥料
植え替え方法
植え替えるのは、2020年の冬に購入した「エリックスミシー」とさらに翌年2021年の冬購入した「マリア」です。
どちらも購入してから、5ヶ月後には花が咲きました。規定量よりやや少なめの肥料をこまめに与えるのが効果的です。
■植え替え手順
- 土を自分で配合するなら、事前に混ぜておく
- 鉢から株を抜く
- 根鉢を崩す
- 新しい鉢に少し土を入れる
- 株の高さ調整、土入れ
- たっぷり水やり
1.土を自分で配合するなら、事前に混ぜておく
今回は(赤玉土5:川砂2:腐葉土3)の割合で混ぜました。
9号鉢1つの容量が、約8Lです。
川砂は水はけを良くしたいので、少し混ぜ込みました。※軽石があれば尚良い
2.鉢から株を抜く
鉢から株を抜きます。
抜きづらいときは、鉢を横にして側面を回しながら手で押すと、鉢と土の間に隙間が出来て抜けやすくなります。
その後、鉢を少し逆さにして、引き出すと簡単に抜けると思います。
素焼き鉢の場合は、鉢替えする何日か前から水やりを控え、鉢土が乾いた状態にし、幅の狭いスコップ等を鉢と土の間に差し込んで少しずつ周囲の土を崩していくと、隙間が出来て取り出しやすいです。
あまり力を入れすぎると、鉢が割れてしまったり、根を押し切ってしまったりするので、少しずつやりましょう。
3.根鉢を崩す
引き抜いた株は、根が鉢の形に固まってるので、クマデなどを使って根鉢を軽くほぐします。
力は入れず、チョンチョンしながら、少しずつやると、土が落ちて根がほぐれてきます。
※新しい土に根が張りやすくなり生育がが良くなります。
この時に、傷んで黒い根は取り除きましょう。
3.新しい鉢に少し土を入れる
次は、新しい鉢に鉢底石を少し入れて、その上に土を入れます。
バラなど他の植物の植え替えでも使うので、自分で混ぜてます。
4.株の高さ調整、土入れ
株を鉢に入れてみて、高さを確認します。
低いようなら、一旦取り出して、土を追加しながら高さを決めます。
鉢の縁から2、3cmぐらい余裕がある程度に高さを目安に下に土を入れて調整します。
高さが決まったら、残りの土を入れます。
鉢を持ち上げて地面にトントンとしながら、土を馴染ませ鉢内に空間が出来ないようにしましょう。
5.たっぷり水やり
このとき水は鉢底から出てくる水が、透明になるまで行います。(新しい土についてる老廃物が流れるまで)
これで、植え替え完了です。
植え替え後の管理
日の当たる場所に鉢を配置
10月〜5月までは南側の日当たりの良いところに置いてます。
6月〜9月の気温が高い時期は、東側の半日陰の涼しい場所に移動してます。
2週間ほどしたら、施肥開始
肥料は、植え替え後2週間ほどして、根を落ち着つかせてから、施肥を開始します。
緩効性の固形肥料と液体肥料を併用します。
今回は、9号鉢で油かす中粒3個を隠れる程度の深さで埋めました。液肥もあげるので、製品表記にある規定量の3分の1にしました。
10月〜5月は毎月一度、同じ量をあげてます。
鉢の表面が乾いたら、水やりしますが、月に3、4回の割合で液肥を混ぜてやると、生育が良くなりとても効果的です。
クリスマスローズは、肥料大好きです。こまめにジワジワと効かせる感じであげてます。
6月〜9月の暑い時期は、株が休眠するので肥料はあげてません。
10月以降にお店に並ぶクリスマスローズの9cmポット苗について。
赤ちゃん苗なので、買った翌年の春は花を付けない事も多いのですが、苗を買ったらすぐに5、6号鉢に植え替えし、緩効性肥料と液肥を併用して育ててやると、品種にもよりますが、半年後には小さいながらも花を付けてくれます。
9cmポット苗については、以下の記事も参考にしてみて下さい。
今回はこの辺で。ありがとうございました!
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