カミキリムシの幼虫は厄介。幹の中で孵化して、内部を食べながら育つので、外から姿が見えません。
鉢植えバラの株元に溜まってた「木くず」に気が付いたので、最終的に対処は出来ましたが、様子見に時間をかけ過ぎました。それが少し悔やまれます。
今回は、バラの株元に住み着いたカミキリムシ幼虫対処の方法をご紹介します。
投稿者:ロザリオン
縁側で庭の花を眺めるのが好き。いつの間にやら100本以上のバラが育ってます。
◇朝の水やり時に異変に気づく
鉢の土から生えてきた雑草の芽を抜こうとしたときに気が付きました。
バラの株元からの「木くず」です。
分かりづらいですが、上の画像の赤丸箇所が見つけた「木くず」です。
見たくないものを、見てしまいました。
被害を受けた品種は、バリエガータボローニャです。
2021年の冬に迎えたばかりの大苗だったので、株元の直径は2、3cmほどでまだ細いです。
地植えする前にしばらく鉢植えで育てて、癌腫などが出てこないか株元の観察をしてましたが、まさか「木くず」が出てくるとは思ってませんでした。
◇カミキリムシの幼虫?
カミキリムシは、5月〜11月にかけて木の幹に卵を産み付けます。
うちの庭でよく見かけるよね!
それが悩ましい。
卵から孵った幼虫は、木の内部をガリガリ食べて1年、2年かけて成長します。その間、幼虫は穴を空けて外に「木くず」状のフンを排出します。
成虫になるまで、幹の中で過ごし、やがて、巣立っていきます。
カミキリムシの幼虫は、別名「テッポウムシ」とも呼ばれています。
名前の由来は、幹に鉄砲で撃たれたような大穴が空くからだそうです。
被害にあった木は最悪枯れてしまいます。
なので、バラの場合は、特に株元注意です。
◇木くずを取り除いて様子を見る
虫が住み着いていたら、また「木くず」が出てくるはずなので、株元廻りを掃除してから様子を見ました。さらに3日後。
やはり新たな、おがくず状の「木くず」が、、、。
木くずを取り除いて、もう一度様子を見ても結果は同じ。数日立つと新たな木くずが出ていました。
ガーン!
スクスクと育ってるんじゃない?
これはほおっておくとやばそうです。
カミキリムシの幼虫はもっと太い幹に産み付けるもの何じゃないか、こんな細い幹に産み付けるのかなーと思ってたのですが、、、。
こんな細い幹に大穴空けられたらひとたまりもないですよ。
木くずを出してる犯人は、幹の中なので確認は出来ませんが、カミキリムシの幼虫と仮定して対処したいと思います。
判断するの遅いんじゃない?
2回も様子見る必要、無かったな〜。
◇対処方法
今回、ご登場頂くのはこれ。
カミキリムシ幼虫用の殺虫スプレーを使います。
■今回の対処方法
- 「園芸用キンチョールE」をテッポウムシが侵入している穴の中に噴射する
- 「トップジンMペースト」を穴に塗って塞ぐ
[itemlink post_id=”2457″]
[itemlink post_id=”2459″]
1.「園芸用キンチョールE」をテッポウムシが侵入している穴の中に噴射する
とにかくすぐ「園芸用キンチョールE」スプレーを使ってみます。
まずは、株元の落ち葉を除去し、株元廻りをキレイにした後、指で株元の土を少し除けておきましょう。
※土の表面際に穴がある場合もあるので、株元を1cmぐらい露出させておいたほうが作業しやすいです。
【スプレー使い方のコツ】
「シュッ」と「シューッ」を使い分けましょう。
・スプレーの吹き付け時間
「シュッ」は0.2秒、「シューッ」は1秒です。
穴の場所はすぐ見つかるときもあれば、なかなか見つけられないことも。そんなときはノズルの先で軽くツンツンしながら、怪しい箇所を目星をつけ、とりあえず「シュッ」と軽くスプレーしておきましょう。
怪しい箇所:くぼみ、樹皮のめくれた裏側など
5mm以上ノズルの先が入る穴は、虫が入り込んでいる可能性大なので、1秒「シューッ」とスプレーしておきましょう。
「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」戦法です。
穴を見つけないといけないですが、ノズルの先で怪しいとこらを突ついたら、ノズルの先が5mm程度、スポっと入る箇所を発見!
意外とすぐ見つかりました。穴の直径は1mm程度ですかね、かなり小さい穴です。迷わず噴射します。
ノズルは3方向噴射です。
穴が中で上下左右に曲がりくねっていても、薬剤が行き届きやすい仕組みですね。
ただ、ノズルの先が5mmほどしか入っていかないような所は、側面の噴射口が穴の中まで入っていかないので、薬剤が外に漏れます。
今回はセロハンテープを巻いて、側面の噴射口は塞いで使いました。
心配なので、他にもくぼみとか、表皮の剥けた部分とか、気になるところ数か所に吹き付けときました。
これで、様子を見ることに数日。
新たな木くずが出て来なくなりました!
やりました!
2.「トップジンMペースト」を穴に塗って塞ぐ
駆除できたことにして、「トップジンMペースト」で、穴を塞いで保護します。
対処完了です。
この後、11月に入ってから、ピンクのバラ「ナエマ」の株元でも木くずを見つけてしまいましたので、その時の作業も以下に追記しました。
※今年のカミキリムシ幼虫(テッポウムシ)被害は2回目です。
◇最後に
「バリエガータボローニャ」の株姿ですが、株元に穴を開けられたダメージがあるかもしれません。
やつれた感が否めません。
右隣に夏みかんの木が植えてあります。こちらの方が、卵を産み付けるには幹も太くて最適だと思うのですが、
なぜボローニャに?カミキリムシを魅きつける何かがあるのでしょうか。
来年も要注意ですね。
2022年の春が我が家に迎えて初めての開花。
それでも10数輪は咲いてくれたので、今年はさらに育ち、翌年の春にわんさか咲くのをとても楽しみにしてます。
幹の中をどれだけかじられたのか不明ですが、立ち直ってくれると良いですが。
なんとか復活して欲しいです。
ボローニャ!どうか来年の春も!
「ナエマ」も、、、
11月4日の出来事です。
「ナエマ」の株元が凄まじく散らかっていたので、掃除しようとした時のことです。
嫌なものをまた見つけてしまいました。
こっちもですか、、、
ボローニャに続いて今年は2箇所目です。去年は被害ゼロだったんですけどね。
廻りの土を除けて、株元を少し露出させました。
がしかし、
株元の表面がでこぼこしていて、穴の特定が困難!
数打ちゃ当たる戦法でいきます。
この後ちょくちょく様子を見て、
現在、11月18日ですが、「木くず無し」です。
ほっとしました。本当に良かった。
株元の落ち葉拾いと、雑草抜きはしといたほうが良いです。絶対。
見た目もキレイでスッキリするし、今回みたいにカミキリムシ幼虫(テッポウムシ)の被害にも気がつけますので。
[itemlink post_id=”2457″]
では今回はこの辺で。
ありがとうございました!
コメント