
「鮮やかな深紅の花が、香りとともに庭に映える」
そんな印象を残すバラが「アカデミア」。
この記事では、実際に育てて感じた魅力や、育てる際の注意点、鉢植え・庭植えでのおすすめ管理法を紹介します。
アカデミアの基本情報

- 作出:2006年頃 イタリア(Enrico Barni)
- 系統:ハイブリッドティー(HT)
- 花色:深いピンク〜ヴァイオレットを帯びた赤
- 花形:カップ咲き〜クォーターロゼット、中〜大輪
- 香り:芳香(中〜強)
- 樹高:90〜120cm(直立性)
- 開花:春〜秋、返り咲き性あり

投稿者:ロザリオン
縁側で庭の花を眺めるのが好き。いつの間にか、100本以上のバラが育ってます。
Instagramでは育成の様子や開花リールも配信中♪👉 @rosalion_garden
魅力1:深紅の花色

半日陰で観賞した方が本来の色がよく分かり、写真も見た目通りの色に近づきやすい。奥行きのある花色が特徴。
光の当たり方で、赤に見えたりやや紫がかって見えたり、表情に変化があります。
花弁はやや厚みがあり、しっかりと重なることで豪華な印象に。切り花にしても美しさが長持ちします。

香りもさることながら、このアカデミアの紅色がとても気に入っています。
魅力2:上品でしっかりとした芳香

ダマスク系の香りにほんのりフルーティさを感じる芳香。
庭に近づいたときにふわっと香る感じで、癒し効果も抜群です。
魅力3:四季咲きで春〜秋まで楽しめる
返り咲き性があり、春の一番花だけでなく、夏剪定後や秋にも花を楽しめる点が魅力。
気温が落ち着くと、より花色が濃く締まり、香りも深くなります。
育て方のコツ

日当たりと風通しがカギ
黒星病にやや弱いため、風通しの良い場所での管理が重要。
鉢植えの場合は、梅雨時は軒下に移動して雨に当てないようにするのも効果的です。ただし長期間雨に当てないと、今度は葉ダニが発生するので、梅雨が明けたら元に戻すか枝葉をシャワーで水浴びさせましょう。置き場所を季節で変えたり、剪定で蒸れを防ぐのも良い方法です。
施肥と水やり
春(芽出し前)、一番花後、秋(9月頃)に緩効性肥料+液肥を与えると、花付きが安定します。
乾燥にも強い方ですが、鉢植えの場合は水切れに注意しましょう。

花が大きいから、肥料と水は“少なすぎ”より“少し多め”を意識してね
剪定で返り咲き力アップ
春の一番花が終わったら、早めに切り戻しを行うことで、夏〜秋の再開花が狙えます。
冬剪定では全体の1/2を目安に高さ調整すると、樹形も整います。
注意点と対策

黒星病にはやや注意。梅雨時や秋は葉が黄変しやすいため、秋も万全の状態で臨みたいなら、雨に当てないとか、10日に1回の薬剤散布と剪定で対応しましょう。
また、樹勢が良い分、枝が込み合いやすいので、古枝や内向きの枝は早めに整理すると◎
黒星病対策の詳細については、以下も参考にして下さい。
アカデミアはこんな人におすすめ!

- 深い赤〜ヴァイオレット系の花色が好き
- しっかり香るバラを育てたい
- 切り花にも使いたい
- 初心者でも挑戦しやすい木立性(ハイブリットティ)品種を探している

開き始めがワクワクする瞬間!雨降らないでくれと祈ります。余力があれば軒下に移動します。
まとめ:静かな高貴さが魅力の赤バラ

アカデミアは、イタリアらしい優雅さと重厚感を備えた赤バラ。
日々の手入れを少し意識することで、四季を通して美しく咲き続ける力を持っています。
香り・色・形すべてにおいてバランスがよく、初めての赤バラにもおすすめです。
では今回はこの辺で。
ありがとうございました!
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