「ダブルデライト」香り・育て方レビュー!名前の意味を知ると咲かせてみたくなるバラ

バラ

◇「ダブルデライト」

花色はクリームと赤の複色かつ強香。殿堂入りしているバラです。

ダブルデライトの花
「ダブルデライト」の花

■品種情報

  • 樹形  木立性
  • 香り  強香
  • 花形  半剣弁高芯咲き
  • 開花性 四季咲き
  • 植え方 鉢植えに向く
  • 樹高  1.2m〜1.5m
  • 作出  1976年 アメリカ


ロザリオン近影

投稿者:ロザリオン
縁側で庭の花を眺めるのが好き。いつの間にやら100本以上のバラが育ってます。

詳細プロフィール


◇選んだきっかけ

品種名「ダブルデライト」の意味は、

「2重の喜び」です。

花の美しさで喜び、香りでも喜べるという贅沢なバラなんです。

バラ園や、公園でも見かけますが、やっぱり自分で育ててみたいなと思いました。

ロザリオン
ロザリオン

好きな時に思う存分眺めて、香りを確かめてみたくなりました

ダブルデライトの花開く
ダブルデライトの花


◇感想

花が開き始めました
2022年5月下旬 つぼみが開き始めました

花色、形が大きく変化してドラマティック

そして大輪!

ダブルデライトの花径を測定中
ダブルデライトの花径を測定中

13cm以上あります。


◇花色は?

ベースはクリーム色ですが、花弁を縁取るように赤色に染まってきます。

日当たりが良いと赤色がより鮮やかになり、染まる範囲も拡がります。
香りも強く。秋もしっかりと咲きます。

ロザリオン
ロザリオン

ホントに口紅のような赤です。

ルージュ(紅)です。

ダブルデライトの花様々
咲き姿も様々


◇花持ちは?

香りの強い品種の中では、良いと思います。

咲き始めは、中心部がクリーム色で赤の縁取りがとても美しく、3、4日立って花が開ききると、中心部が赤色の花弁で隠れていきます。

開ききった花
開ききったダブルデライトの花(雨の日)

同じ花を見てると思えないくらい色も形も変化しましたよ。

もんじ
もんじ

特に咲き始めがキレイだと思うよ

ロザリオン
ロザリオン

うん、圧倒的に。

もみ
もみ

花瓶に挿してあげて!

花瓶に挿した花
上から、ドフトボルケ、ダブルデライト、マルクシャガール、ムンステッドウッド、ゴールデンセレブレーション

花持ちが良いので、開ききっても、切り花にしてもキレイですね。

香りも、落ちてはいますが残ってます。強香揃いのバラの中で、きちんと主張してくれています。


◇花付きは?

ダブルデライト4月
ダブルデライト4月

大苗から9号鉢で育て始めて、1年目の春4,5輪咲き、夏も蕾を付けました。(摘蕾してます)

我が家の株で、同時に咲く数は2、3輪。比較的早咲きです。4月に咲いて、次が梅雨頃2、3ヶ月ペースで花期がやってきます。

夏は黒星病にかかり、葉をかなり失いましたが、秋になると徐々に芽を出して、春よりは一回り小さかったですが、3輪咲いてくれました。

ダブルデライトの花 秋
2022年11月秋に咲いた花


◇香りは?

花にミツバチがとまっている
香りに誘われてきたミツバチ

強香です。ダマスク系でフルーツのような甘い香りも混じります。

ロザリオン
ロザリオン

なんか、癒やされます。

バラの花で作ったハチミツって美味しいんですかね。


◇トゲは?

ダブルデライトのトゲ
ダブルデライトのトゲ

しっかりしたトゲが普通にあります

手入れの際は、革手袋着用ですね。


◇育て方

うつむいたダブルデライトの花
うつむいたダブルデライトの花

冬に大苗で購入し、鉢植えで育てています。枝は空に向かって直立にも出ますが、フラフラと横に伸びていく枝もあるので、左右のスペースは余裕があったほうがいいです。

うどんこ病は出たら、葉に重曹スプレーでもかけて、拭き取っておけば、被害は今のところ少ないです。

黒星病をどう防除するかがポイント

雨ざらしの環境で育てているので、黒星病になり葉を落とします。(主に夏場)

殺菌剤で治療&予防を試みましたが、薬害も出てしまい、葉が変色してしまいました。

ロザリオン
ロザリオン

ダコニールに弱い傾向有りです。ジマンダイセンは大丈夫でした。

それでも春、秋と花を咲かせてくれましたので、個人的には満足しています。

樹勢は普通で何というかノンビリしてるので、病気にかかって葉を失ってしまうと、枝葉が花を咲かせる状態まで戻るのに時間がかかります。

花数を増やしたければ、雨に当たらない場所(軒下等)に配置するのが1番良いですが、難しい場合はこまめに(月2回ぐらいは)殺菌剤を使って病気を防除したいところです。

■夏場に殺菌剤を使うときの注意

  • 殺菌剤は、なるべく涼しい時に散布する。曇りの日や、夕方、日が落ちる頃。
  • 殺菌剤は通常より薄めで使う。例えば、製品の表記に500倍〜1000倍とあれば、1000倍にする。
  • 2度がけしない。葉に付いた薬剤が乾く前に重ねがけすると、薬害が出やすくなるので注意する。


◇「ダブルデライト」まとめ

日当たり適度なダブルデライトの花
日当たり適度なダブルデライトの花(赤白のバランス良し)

メリット

  1. 口紅のような赤の縁取りが美しい
  2. 花持ちが良い
  3. 美しく開ききるまでの花形の変化が楽しい
  4. ダマスク系とフルーツ系が混じって強く香る

■デメリット

  1. 黒星病には要注意
  2. 枝は横にも拡がる

開き始めのダブルデライトの花
頑張って蕾を出してくれます。生命力の強さを感じます。

今回は、「ダブルデライト」の紹介でした。

育て方にコツがいりますが、生命力は強く、一度自分で咲かせて見たいと思わせる素晴らしい花です。殿堂入りを果たし今なお、人気が衰えないバラです。


◇その他おすすめの複色バラ


○マルクシャガール

マルクシャガールの花
マルクシャガールの花

ピンクとイエローの絞り。気分はパリ!

強健、中香、中大輪、四季咲き、木立性です。うちではなるべくバックは芝生を心がけてます。この花を鑑賞しながらのランチは、コーヒーとパンがなぜか美味しく感じます。枝は直立に伸びやすいので、場所を取らず、鉢植え向きです。暑さにも強いので沢山日に当ててあげて下さい。

詳細は以下の記事も参考にして下さい。


○ピエールドロンサール

ピエールドロンサールの花
ピエールドロンサールの花

王道ですが、良いものは良いですね。

大人気のバラです。ダブルデライトと同様にバラ殿堂入りを果たしています。白に中心がピンクですが、咲き始めはクリーム色が入ってきます。美味しそう。

香りは微香ですが、花付きがバツグンです。つるバラなので、枝がよく伸び誘引も楽しめます。我が家では9号程度の鉢で育ててますが、それでも良く咲いてくれます。

今回はこの辺で。ありがとうございました!

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