「クイーンエリザベス&キングローズ」香り・育て方レビュー

バラ

◇ピンクバラ同士の名コンビ

クイーンエリザベスとキングローズ
キングローズ(後方)とクイーンエリザベス(右)

◇クイーンエリザベス

クイーンエリザベスの花
クイーンエリザベスの花

有名な品種で、殿堂入りもしています。 ピンクの大輪。花形は丸弁で柔らかな印象を持ちます。 系統はグランディフローラ系(※)で、 本種は、四季咲き大輪かつ、房咲きという 特徴があります。

グランディフローラ系統について

四季咲き大輪のハイブリッドティー系と、 四季咲き中輪房咲きのフロリバンダ系とを 交配させたアメリカ発祥の品種です。

■品種情報

  • 樹形  木立性
  • 香り  微香〜中香
  • 花形  丸弁抱え咲き 中大輪
  • 開花性 四季咲き
  • 植え方 鉢植え、地植えに向く
  • 樹高  1.5m〜2.0m
  • 作出  1954年 アメリカ ラマーツ

◇「キングローズ」

キングローズの花
キングローズの花

こちらも有名な品種で、園芸店でもよく見かけるのですが、作出は不明という謎のバラです。毎年春に一度だけ葉の緑が隠れるぐらいに一斉に咲きます。

ロザリオン
ロザリオン

春が楽しみでしょうがないです。

春の咲きっぷり

■品種情報

  • 樹形  つる性
  • 香り  ほぼ無香
  • 花形  八重咲き 小輪
  • 開花性 一季咲き
  • 植え方 鉢植え、地植えに向く
  • 樹高  3m
  • 作出  不明
ロザリオン近影

投稿者:ロザリオン
縁側で庭の花を眺めるのが好き。いつの間にやら100本以上のバラが育ってます。

詳細プロフィール

◇選んだきっかけ

私が引っ越してきた時に元々庭に地植えされていました。

前に住んでいた方が育てていたんだと思います。

春の満開時期(我が家では5月中旬頃)の「クイーンエリザベス」と「キングローズ」。

ソフトピンクとローズピンクの花色の組み合わせが芸術品です。

ロザリオン
ロザリオン

この配置いいセンスしてます。

◇感想

お二方の春の共演は見事の一言です!

5月下旬のキングローズとクイーンエリザベス

花見なら、外出して桜を見に行くより、『我が家の縁側で十分なんじゃないか』とさえ思えます。

もみ
もみ

それは言い過ぎ

「キングローズ」は一季咲き

「クイーンエリザベス」は四季咲き

キングローズが一季咲きなので、共演が見られるのは春だけです。

一季咲きだからこその、咲きっぷりが良いんでしょうね。

ホントに春だけでも十分です。

「クイーンエリザベス」は四季咲きなので、こちらは、夏、秋も花が楽しめます。

どちらも、雑草刈るまで存在に気が付かず

引っ越してきた当初は、庭全体が雑草でうっそうとしてましたし、バラの周りには、ソテツやヤツデ等が生えてましたから、春になって「キングローズ」の枝が先っちょにわずかに花を咲かせてるのを見つけるまでは全く気が付かず。

野バラでも生えてるのかな?

そこで庭にバラらしきものがあると気が付きました。

ラベルが無かったので、正確には「キングローズ」と思われる品種なのですが、同じく一季咲きの良く似た「エクセルサ」という品種がありますが、特徴を調べてみると、樹形から「キングローズ」と思われます。

「クイーンエリザベス」に限っては、雑草狩りを始めたときに、見つけました。

日も当たらず、地植えされた株から、5,60cmの枝が2本出ているだけで、葉っぱもほとんどついておらず、 息絶え絶えといった状態でした。

『クイーンエリザベス』と書いた札がついてました。

妻はバラが植えてあるのを知ってたみたいで、花が1輪咲いているのを発見していたそう。

地植えバラの「草とり」と「寒肥」は超大事

株元周りの草とりと寒肥を行った途端、翌春から2株ともものすごい勢いで成長し始め、立派な花を咲かせました。

地植えバラの「草とり」と「寒肥」は超大事

という事だけは、とにかく良くわかりました。

キングローズの香りはほぼ「無香」花持ちは抜群

キングローズはほぼ「無香」です。

咲きっぷりが素晴らしいので、文句は無いです。

一枝に房咲きになり、花持ちが良いの、切り花にも向いています。

ブーケのように咲く

クイーンエリザベスは「微香」から「中香」花持ちも良い

春は「中香」です。

香りの質はとても良いです。

爽やかで、くどくないティーの香り。

花束を玄関に飾ると、非常に具合がいいです。

妻は、このクイーンエリザベスの香りを とても気に入っています。

もみ
もみ

私も、お気に入り

キングローズと同じく房咲きになり花持ちも良いので、切り花に向いています。

クイーンエリザベスの房咲き

◇育て方

我が家ではどちらも地植えで育てています。 

「キングローズ」はつる性で3mは枝を伸ばします。 鉢植えで育てる場合は10号以上の大きめの鉢で 育てるのがおすすめです。

伸びた枝は自立出来ませんので、麻紐などでフェンスや、支柱に固定してあげましょう。

「クイーンエリザベス」は木立性で樹高が2m程になります。背は高いですが、枝はまっすぐ上に伸び自立しますので、狭いスペースでも育てられます。

背が高くなる分、根も張りますので、鉢植えで育てる場合にはそれなりの大きさで10号程度がおすすめです。

病気にはかかるが、意に介さない強健さ

病気にかからないわけではなく、 どちらの品種も、キングローズはうどんこ病、クイーンエリザベスは黒星病とまんべんなく発症します。

我が家では雑草に埋もれながら、放置した状態で生き残っていたわけですので、どちらも非常に生命力が強いです。

特に梅雨頃から、病気になったり、 虫に食われたりしますが、物ともせず枝をぐんぐん伸ばします。

薬剤散布について

「キングローズ」は、春の芽出しの時期に越冬している病害虫を洗い流すつもりで行い、あとは、うどんこ病になりやすいので、花が咲くまでの4月、5月の2ヶ月間は半月に1回ペースで行っています。開花後は、翌春まで特に行っていません。

ロザリオン
ロザリオン

枝の伸びが良いので、花が咲く時期が過ぎたら、あまり心配する必要無いです。

花期を過ぎるとグングン枝が伸び

「クイーンエリザベス」は、梅雨明け以降も定期的に行ったほうが、夏以降の花がきれいな状態を維持出来ます。

「クイーンエリザベス」は、カイガラムシが付きやすい?

我が家では、毎年、夏頃からクイーンエリザベスにだけ「カイガラムシ」が付きます。

キンモクセイの枝にも付くことがありますが、バラではクイーンエリザベスとゴールデンセレブレーションに付いてます。

カイガラムシと思われる白い点

周囲の植物にも伝染る可能性があるので、要注意です。

対処法は、使い古しの歯ブラシでこするとポロポロ簡単に剥がれ落ちますので、気がついたら、やってみて下さい。

トゲの具合

「クイーンエリザベス」は普通です。枝をつかめる場所はありますので、手入れは、楽な方です。

クイーンエリザベスのトゲ

「キングローズ」は少ないです。

全く無いわけではないですが、ほとんど付いてません。ツルツルです。手入れはしやすいです。

キングローズの太枝

キングローズの細枝

配置について

どちらも後方向きです。

クイーンエリザベスは背が高く(2m)、上の方で花が房咲きするので、前面に背の低い花を配置しても良いと思います。

◇「クイーンエリザベス・キングローズ」まとめ

クイーンエリザベス

キングローズ

今回は、組み合わせが非常に気に入っている2品種を合わせてご紹介しました。

どちらもとにかく強健で初心者にもおすすめできる品種てす。

メリット

  1. 花持ちが良い
  2. 花束のように房咲きする
  3. 切り花に向く
  4. 樹勢が良く育てやすい
  5. 初心者にもおすすめ

■デメリット

  1. 春先のうどんこ病に注意(4月、5月は殺菌剤の使用がおすすめ。)
  2. クイーンエリザベスは、カイガラムシが付きやすい(我が家だけ?)

と、「クイーンエリザベス」の柔らかな風合いの花と「キングローズ」の一季咲きならではのびっしり隙間なく花をつける咲きっぷり。

どちらも魅力的ですので、ぜひ、咲かせてみてください。

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今回はこの辺で。ありがとうございました!

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