鉢植えガブリエルの夏剪定|主枝1本からの脱却!ベーサルシュートを促す剪定術

バラ

ガブリエルの花
ガブリエルの花

ロザリオン近影

投稿者:ロザリオン
栽培歴は、15、6年。いまだに試行錯誤の繰り返しで楽しみが尽きないです。

「バラのこと、少しずつみんなで一緒に知っていけたらと思います。」

縁側で庭の花を眺めるのが好き。いつの間にか、100本以上のバラが育ってます。

Instagramでは育成の様子や開花リールも配信中♪👉 @rosalion_garden

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「ガブリエル」の育ててみての感想や、魅力については、以下の記事もチェックしてみて下さい。

◆現状と課題:主枝1本に養分が集中している

ガブリエル株元 主枝1本のみ
「ガブリエル」株元 主枝1本のみ

現在の鉢植えガブリエルの状態は以下の通りです。

「ガブリエル」剪定前(真ん中)

剪定前のガブリエル。主枝が1本だけで他の枝が育っていない。

剪定イメージ(赤点線の位置で剪定する)
剪定イメージ(赤点線の高さで剪定する)
ロザリオン
ロザリオン

主枝に集中してるから、先端を剪定して、下部の枝にも日が当たり、養分が行き渡るようにしたいな。

もみ
もみ

切りすぎず徒長した分だけ剪定するのね。

◆夏剪定と冬剪定、それぞれのメリット・デメリット

バラの剪定には大きく分けて「夏剪定」と「冬剪定」があります。
どちらも株を健康に育てるために欠かせませんが、目的によって適した時期が異なります。

特にガブリエルのような樹勢が弱めの品種でベーサルシュートを増やしたい場合は、夏剪定が重要な意味を持ちます。

ロザリオン
ロザリオン

ガブリエルは、花をよく咲かせる代わりに芽を出したり、枝葉の伸びの勢いがゆっくりなんです。

剪定時期メリットデメリット
夏剪定
(8月下旬〜9月上旬)
  • 株元に光と風を通しやすくなる
  • 主枝の勢いを抑えて栄養を分散できる
  • ベーサルシュート発生を促せる
  • 秋の花芽を残せる
  • 暑さで株に負担がかかる
  • 切りすぎると秋バラが減る
  • 深い剪定は株の体力低下に繋がる
冬剪定
(1月下旬〜2月)
  • 株が休眠中なので強剪定できる
  • 古枝の整理や株のリフレッシュに最適
  • 春の芽吹きが安定する
  • ベーサルシュート促進には向かない
  • 成長の勢いを変えるには時期が遅い
  • 剪定直後は芽が見えないため調整が難しい
夏剪定は「勢いを抑え、株元活性化」、冬剪定は「形を整え、翌春準備」

◆対策:夏剪定でバランスを整える

ガブリエル剪定後(真ん中)
「ガブリエル」剪定後(真ん中)

今回、我が家のガブリエルは主枝が1本だけで、株元に新しい芽が出ていない状態。

この問題を解決するために、夏剪定で主枝の勢いを抑え、下部の枝や株元に光と養分を回すことを目指しました。

こうすることで、主枝だけに集中していた養分が分散され、下部枝の成長とベーサルシュート発生を促すことができるはず。

◆剪定手順

先端部の剪定前 赤点線の範囲で剪定予定
①先端部(赤の範囲をいい感じに剪定予定)

先端の剪定後
先端の剪定後

今回実際に行った剪定の流れです。

④切り口に癒合剤を塗布する様子
④切り口に癒合剤を塗布

⑤活力剤(HB-101)をジョーロの水で希釈中
活力剤(HB-101)をジョーロで希釈中

「HB-101」については、以下の記事も参考にして下さい。

特に、下部の枝を残すことがポイントです。
これらの葉がしっかり光合成を行い、株全体にエネルギーを供給します。

◆剪定後の管理と期待できる効果

剪定後、2週間経過したガブリエル
剪定後、2週間経過したガブリエル

早速主枝から、芽が出始めました。下の枝も心なしか葉色は良くなっています。が、まぁ、さすがに株元からのシュートはまだ出てきていませんね。春かな。

下部の枝の様子
下部の枝の様子

剪定後は株が弱るため、以下の管理を徹底します。

リキダスとHB-101どちらも活力剤
「リキダス」と「HB−101」どちらも活力剤
ロザリオン
ロザリオン

何を欲しているか分からないので、活力剤は「リキダス」と交互にあげてます。

お土産にせんべいか、チョコか?迷うのと同じです。

もみ
もみ

その二分の一でいつも間違えるわよね。

◆まとめ

8月のガブリエル

鉢植えのガブリエルは地植えよりも管理が難しく、特に枝数を増やすための工夫が欠かせません。

9月下旬頃からは、施肥も忘れずに(油かす)

今回の夏剪定では、主枝先端をやや強めに剪定し、下部は切らずに残すことで、光と養分を分散させました。

これにより、株元からのベーサルシュート発生を促し、来年にはより強く、美しい株に育つことを目指します。

では、今回はこの辺で。

ありがとうございました。


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